伐採と展望

池山登山口駐車場から駒ヶ根市一帯を眺める

木を切れば、展望が開ける。眺めが良くなって、”スポット”になるかもしれない。SNSに写真を載せると、タイミングが良ければ一気に拡散されて、多くの人が訪れるようになるかもしれない。そこで、生まれる感動の総量が、今までと比べて増えるかもしれない。一方で、そこまで眺望は良くないが、静かで落ち着いた時間を味わえると思っていた場所が、そうではなくなってしまった、と感じる人もいることだろう。にぎやかであることと、静かであることは同時には存在できない。そのバランスをどうやってとるか。ぼくはどちらかというと、コーヒーを淹れて、ボーッと景色を眺めて、今この感覚を味わいたいというタイプだ。何かを達成したという勲章を得たいわけではない。その場所の記憶が渋滞でほとんど占められるのか、それとも、目の前の”もの”と自分が、じっくりと対話をした経験として残るのか。人気というのは怖いものだ。知名度がひとり歩きしてしまう。それでも、自分が見出した価値を外に向かって表現したい、共有したいという思いはこみ上げてくるものだ。独り占めしたいという思いと、多くの人に知ってほしいという思い。そんな揺らぎを感じることがよくある。

よかったらシェアしてね!
  • URL Copied!
  • URL Copied!

この記事を書いた人

Hikers Guild の代表です。
自然の中を歩くことを何よりも愛しています。
歩くことの可能性をすこしでもお伝えできたらと、
そう思いこのサイトを運営しています。

コメント

コメントする

目次
閉じる