
時刻は11月6日土曜日、13時を少し回ったところ。
雲はまばら、時折日が差し込む。
駒ヶ根ファームスの駐車場は満杯。
二人静の前の橋は工事の為通行止め。
対岸の宮田村には一度里に下る必要がある。
遊歩道のわきのもみじが紅葉し、見頃を迎えている。
緑から黄色、黄色からオレンジ、オレンジから赤、赤から紫。
一つの木にいくつもの色が混じっている。
このグラデーションがとても美しく、見事だ。
太陽が顔を見せると、より一層鮮やかにきらめき、あたりは華やぐ。
僕らは木々の枝葉を天井にして、ピクニックをした。
パンとチーズとハムとリンゴ。
そして温かいオニオンスープ。
ほっとするひととき。
季節の移ろいがある。
始まりゆらぎ流れゆく生命と、過ぎ行く時間を感じる。
季節は春夏秋冬、一年は365日。
あと何日かすれば落ち葉になるだろう。
ひと月もたてば里にも雪が舞うかもしれない。
そんなことを想いながら今このひとときを味わう。
そして、
誰かや何かと過ごした記憶が、
今日も意識と無意識の海原に降り積もった。
